WiMAX比較の観点

WiMAXと他のポケットWiFiのエリア比較が不毛である理由

Try WiMAX

WiMAX回線のエリアが良いのか?それとも他のドコモ回線やソフトバンク回線を利用するポケットWiFiのエリアの方が広いのか?どちらの通信回線ネットワークの方が広いのかという比較もまた不毛な議論である。

WiMAXも含め通信会社が「人口カバー率99%」などと謳っているが、どこも同じで比較の意味がない。その上、結局「人口カバー率99%以上」でも自分の家や利用するエリアで電波が入らなければ意味が無いのだ。

本記事では本質的に必要なエリア比較がどういうものか、WiMAXやポケットWiFiルーターの実機を用いた各サービスのエリア比較方法を紹介する。

WiMAXと他のポケットWiFiのサービスエリアマップを比較しても意味がない

WiMAXを含め、各社のポケットWiFiサービスでは、サービスエリアマップと呼ばれるような対応エリアを示した地図を公開している。参考までに各社のサービスエリアマップを紹介するが、この3つのマップを比較して言えることは何だろうか?

「結局、よく分からない」というのが実際のところではないだろうか?

WiMAXのサービスエリアマップ

こちらは2018年時点の、東京周辺のWiMAXの対応エリアを図示したもので、桃色で塗られたエリアがWiMAXの対応エリアである。山間部を除いて関東地方一円がWiMAXの対応エリアであることが伺える。
WiMAX対応エリア

ドコモのサービスエリアマップ

数ある通信サービスの中でも、最も対応エリアが広く繋がりやすいイメージのあるドコモだが、対応エリアマップを比較する限りはWiMAXと大きな差が無いように見える。
ドコモ対応エリア

ソフトバンク(Y!mobile)の対応エリア

ソフトバンクのLTE回線、およびそれを利用するY!mobileやYahoo!Wi-Fiの対応エリアマップが以下である。こちらも東京を中心に関東一円が対応エリアであるように見える。
ソフトバンク(Y!mobile)対応エリア

このようにサービスエリアマップを比較する限りは、「WiMAXでも他のポケットWiFiでも、どれでも十分電波が繋がりそう♪」という結論しか得られないのではないだろうか?ところが東京都内であっても電波の繋がりにくいエリアは存在するし、同じ場所でも地下や高層階などによって電波の繋がり方は変化する。

その上、WiMAXは繋がってもソフトバンクは圏外のエリアや、その逆となるエリアも実際には多々存在する。つまり、このサービスエリアマップを眺めて比較するだけでは意味が無く、実際にWiMAXなどのポケットWiFiを自分の場所で利用できるかどうかは全くもって分からないのだ。

WiMAXのエリアを比較するなら実機で-Try WiMAXの利用がおすすめ

Try WiMAXのイメージ

本質的にWiMAXのエリアがどの程度広いのかを確認し、他と比較するためには、WiMAXのルーター端末を入手して実際にインターネットに接続してみなければ分からない、というのが結論である。そして、WiMAXサービスを提供するUQコミュニケーションズ社もそのことを理解している。

だからこそ彼らは、15日間、WiMAXのルーター端末を無料でレンタルしてお試しできるサービス-Try WiMAXを提供しているのだ。

15日間のお試し無料レンタル・Try WiMAXとは

このお試し無料レンタルサービス・Try WiMAXは、WiMAX通信回線を保有しているUQコミュニケーションズ社が提供しているサービスで、主にWiMAX契約前に電波受信状態を確認することを目的として広く一般に開放している無料のサービスだ。15日間と言う短期間だが、ルーター最新機種もレンタル対象としており、実際に契約予定のルーター機種をレンタルし、自宅やオフィス、通勤経路などのエリアで電波の受信状態を無料で確認できる。

WiMAXのサービスは25社前後のプロバイダで契約ができるが、そのどれもがUQコミュニケーションズのMVNO(UQコミュニケーションズの提供するWiMAX通信回線を利用するサービス提供会社)であり、契約をどのプロバイダで検討中であっても、このTry WiMAXを利用すれば自分でエリア確認ができるようになる。

個人的には非常に素晴らしいサービスであると感じるのが、このTry WiMAXだ。ポケットWiFiの普及にあたってネックになるのが、「もし契約して、自宅が圏外エリアだったらどうしよう」という消費者・一般ユーザーの不安だ。UQコミュニケーションズ社は自ら無料のレンタルサービスを提供して、この不安を取り除こうとしている。

完全無料だが、利用にはクレジットカードが必要

このTry WiMAXのサービスは、UQコミュニケーションズが運営するUQ WiMAXのホームページから申し込み可能で、手続きも簡単で5分もあれば完了できる手軽さも好評だ。その上、早ければ申し込みの当日または翌日にルーター端末が発送されるため、関東近郊の届け先であれば2日もあれば手元に届く。

完全無料のサービスであるものの万が一ルーター端末が返却されなかった場合の保険として、クレジットカードを登録する必要がある。料金が引き落とされることは無いものの、ルーターが破損・未返却の場合は損害金名目で機器代金が請求される可能性があるため注意が必要だ。

いずれにせよクレジットカードがあれば、すぐにTry WiMAXを申し込み、2、3日中にWiMAXのルーター端末を無料で入手し、電波受信状況を実機で確認できるという便利なサービスがWiMAXだけはある。

つまり、WiMAXにおいてはサービスエリアマップ上でのエリア確認や、他のポケットWiFiとのエリア比較は無意味であり、それに費やす時間があれば15日間、無料でWiMAXルーター端末を借りて実際に確認するのが手っ取り早く、確実なエリア確認・比較方法なのである。

他のポケットWiFiの確認は有料レンタルするしかない

WiMAXにはTry WiMAXという素晴らしいサービスがあるものの、ドコモ回線やソフトバンク回線を利用するポケットWiFiには残念ながらこのようなサービスが無い。もちろん、ドコモやソフトバンクの携帯電話やスマートフォンを保有してして、それが圏外エリアでなければそもそもエリア確認の必要も無いのだが、Try WiMAXのような無料レンタルサービスがあればエリアの比較・確認だけでなく、実際の通信状態・通信速度も確認できるのが利点だ。

もしドコモ回線やソフトバンク回線のポケットWiFiを契約する予定なのであれば、有料のWiFiルーターレンタルサービスを利用して実際の端末を入手、WiMAXWiMAXのTry WiMAXのように実機を使ったエリア確認をおすすめしたい。手間や費用がかかるものの、こうすることで契約後に「圏外エリアだった」や「電波が弱くて、速度が遅い」といった事態を避けられるからだ。

一点問題があるとすれば、有料のWiFiレンタルサービスでは古いドコモやソフトバンクのWiFiルーター機種を扱っている場合が多く、実際に契約して利用予定のポケットWiFiルーターがレンタルできない可能性もある点だ。この場合は古い機種のルーターでエリア確認を行うしかないかもしれない。

以上、インターネット上やサービスエリアマップを使ったエリアの比較がいかに無意味であるかを解説した。WiMAXや他のポケットWiFiでエリアの比較が気になるようであれば、

  • さっさとTry WiMAXでまずはWiMAXのルーター端末を無料で入手、
  • 実機でエリアの確認を行い、
  • 使い物にならなければ他のポケットWiFiを検討、
  • 問題無ければそのままWiMAXの契約を検討する

という流れが、最も確実に、最も短時間でWiMAXと他のポケットWiFiのエリアを比較する方法だろう。WiMAXなどのポケットWiFiの契約・利用を検討中の場合におすすめの方法だ。

参考記事

この記事は以下のページを参考に執筆させていただいた。
UQコミュニケーションズの「Try WiMAX」
WiMAXのお試し・無料レンタル「Try WiMAX」の利用手順まとめ

エリア比較以外のWiMAXサービスの比較における注意点は、本サイトのトップページを参考にしていただきたい。
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